ずっと人が住まずに放置された空き家は、街の景観を悪化させるだけではなくさまざまなトラブルの元になります。
空き家を放置し続けることのリスクや金銭的な負担増についてまとめていますので、空き家を所有している方はぜひご覧ください。
空き家の問題点は治安の悪化や放火、犯罪の温床になること
玄関に鍵をかけていても空き家には誰も住んでいないため、ガラスを割る、裏口のドアを壊すなどすればいくらでも侵入できます。
「ここは人が住んでいない」と認識されると犯罪者の巣窟になる可能性があり、犯罪を助長することに。
また空き家は放火や空き巣の標的になりやすく、思わぬトラブルに巻きこまれる可能性があります。
空き家にはほかにも以下のような危険ポイントがあるので注意してください。
・ずっと空気が循環しない空き家は、家の傷みが早い
・放置され続けた家は自然に崩壊する可能性がある
・台風や大雨などで家のパーツが飛ばされやすい/流されやすい
・敷地内に野良猫が棲みつく、蜂の巣ができるなど周囲に迷惑をかける
・雑草が伸び放題で虫が大量発生する
家の持ち主が「私は他の場所に住んでいるから問題ない」と空き家を管理しないケースも多いのですが、これだけのリスクがありながら定期的に家のチェックができないのは大問題です。
このような空き家が全国的に増えており、政府としても有効な対策を講じています。
特定空き家に指定されると固定資産税(税金)が6倍になる!
土地や家屋の持ち主には、その年の1月1日を基準にして固定資産税や都市計画税が毎年課税されています。
家が建築され活用されている土地は固定資産税が軽減される措置がとられていますが、もしその建物が以下のような条件に当てはまると「特定空き家」に指定される危険があります。
・空き家が放置され続け崩壊する恐れがある
・害虫の発生やゴミの大量廃棄、害獣や犬猫の糞などで近隣住民に迷惑がかかる
もし空き家が特定空き家に指定されると、固定資産税が6倍になります。
もちろんいきなり特定空き家に指定されるわけではなく、市町村から持ち主に助言や指導、勧告がおこなわれ、それでも指示にしたがわないときは改善命令となり行政処分の対象に。
空家等対策特別措置法ではこの命令に背くと50万円以下の罰金が科せられると決められており、軽く見ていると大変なことになります。
そのため空き家を放置せず、定期的にチェックして家の中を確認し害虫の発生や荒らされた形跡がないかどうか、しっかり確認しなければなりません。
もし空き家を管理し続けることができない場合は、不動産会社に相談して売却する、人に貸すなどの方法もあります。
まとめ
空き家は全国的に増えており、大きな問題になっています。
空き家の管理を怠るとさまざまなトラブルを発生させるため、定期的なチェックや管理が必要です。
所有する空き家が特定空き家に指定されないよう、草木の手入れやゴミ処理などを含めた家屋の管理はしっかりと。